谷地田(読み)やちだ

世界大百科事典 第2版の解説

やちだ【谷地田】

台地が開析されてできた谷間の低地すなわち谷地に分布する水田谷津田(やつだ)ともいう。一般に湿地で古く開発されたが,豊かな水源に恵まれないため,それらの多くは天水田となり,雨水やわずかな湧水を貯留して水稲作が営まれた。このような事情から谷地田では,水稲の作付け期間以外でも排水を行うことができず,人為的に湿田となっている場合が多い。常時湛水(たんすい)下におかれる湿田土壌は,還元状態が発達するため,水稲の生育には不適で収量は概して低い。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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