谷垣禎一(読み)たにがきさだかず

百科事典マイペディア 「谷垣禎一」の意味・わかりやすい解説

谷垣禎一【たにがきさだかず】

政治家。第24代自由民主党総裁。京都府福知山市出身。東京大学法学部卒業。弁護士。父は自民党衆議院議員で文部大臣(第二次大平内閣)を務めた谷垣専一。1983年,父の急逝に伴う衆議院補欠選挙に立候補し当選,宏池会に属した。当選回数8回。小泉純一郎内閣財務大臣(第一次より第三次まで),福田康夫内閣で国土交通大臣を歴任。2009年9月,衆議院総選挙で政権を失った後の自民党総裁選挙で選ばれ総裁に就任した。しかし,民主党政権下で,東日本大震災復興,福島第一原発事故対策,消費税増税問題ときわめて重大な政治課題が連続して起こっている状況のなか,政権奪回への決め手を打ち出せずリーダーシップを疑問視された。2010年の参院選で改選第1党を確保,党勢を回復基調に戻し,総裁を続投した。2012年9月の自民党総裁選では,当初再選をめざす意欲を示していたが出身派内をまとめきれず,立候補を断念。後継総裁は安倍晋三。2012年12月に発足した第二次安倍晋三内閣で法務大臣。2014年9月より自由民主党幹事長として安倍政権を支える。総裁経験者の幹事長就任は初である。
→関連項目自由民主党

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「谷垣禎一」の解説

谷垣禎一 たにがき-さだかず

1945- 昭和後期-平成時代の政治家。
昭和20年3月7日生まれ。元文相・谷垣専一の長男。昭和57年弁護士登録。58年衆議院議員に初当選(当選12回,自民党)。平成9年第2次橋本改造内閣の科学技術庁長官として初入閣。10年大蔵政務次官として宮沢喜一蔵相をたすけ,12年第2次小渕内閣・森内閣の国務相・金融再生委員会委員長。小泉内閣ではその経済政策の手腕をかわれ,14年の国務相就任につづいて,15年から3年間財務相をつとめた。17年宏池会・谷垣派会長につき,翌年自民党総裁選に出馬。19年福田康夫自民党総裁のもとで政調会長に,20年同改造内閣で国交相についた。21年の総選挙大敗で総裁を辞任した麻生太郎後任として第24代自民党総裁に選ばれた。24年第2次安倍内閣で法相。26年第2次安倍改造内閣発足にあたって自民党幹事長に就任。京都府出身。東大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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