谷峠(読み)たにとうげ

日本歴史地名大系 「谷峠」の解説

谷峠
たにとうげ

勝山城下から谷村を経て加賀国牛首うしくび(現石川県石川郡白峰村)に至る峠。大杉があり、「大杉峠」ともよばれ(白山紀行)、「越前地理指南」にも「谷峠 杉の大木アリ」とある。近世以前の白山禅定道皮合こうご村から小原おはら峠を越えるのが一般で、この峠道が白山禅定道として利用されるようになったのは近世以降と考えられる。

牛首村は山間孤立の集落であったが、勝山城下まで谷峠越で七里と比較的近く、中世・近世を通じて勝山地方との交流が深かった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「谷峠」の意味・わかりやすい解説

谷峠
たにとうげ

福井県勝山市石川県白山市との境にある峠。大杉峠ともいう。標高 914m。勝山盆地手取川上流域との交易路として利用された。 1948年トンネルが開通。さらに 1971年新トンネルが完成国道 157号線が通る。旧道はハイキング路となっている。

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