丸裸(読み)マルハダカ

デジタル大辞泉 「丸裸」の意味・読み・例文・類語

まる‐はだか【丸裸】

からだに何もつけていないこと。あかはだか。まっぱだか。すっぱだか。 夏》
自分のからだのほかは、全然所有物のないこと。無一物。「焼け出されて丸裸になる」
(比喩的に)木の葉が全部落ちてしまった状態。また、枝を切られて幹だけの状態。
(比喩的に)すっかりさらけ出すこと。または、さらけ出されること。「プライベートを丸裸にされる」
[類語](1裸体らたい裸身らしん裸形らぎょう全裸ぜんら赤裸せきら真っ裸素っ裸ヌード半裸/(2無一文むいちもん無一物むいちもつ一つすってんてん文無し裸一貫身すがらおけら素寒貧

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「丸裸」の意味・読み・例文・類語

まる‐はだか【丸裸】

〘名〙 (形動) (「まる」は接頭語)
① 身につけているすべてのものをとってからだをあらわすこと。また、そのさま。まっぱだか。すっぱだか。あかはだか。《季・夏》
日葡辞書(1603‐04)「Marufadacani(マルハダカニ) ナル
家財などをとられたり、焼いてしまったりして何もない状態。無一物。
※虎寛本狂言・真奪(室町末‐近世初)「こなたと私と致いて捕らへまして、御太刀の事は扨置、きやつを丸裸に致いて遣りませう」
草木などがなくなって下地が現われているさま。木の葉が全部落ちてしまった状態。
空知川岸辺(1902)〈国木田独歩〉二「何れも丸裸体(マルハダカ)になって、黄色に染った葉の僅少ばかりが枝にしがみ着いて居るばかり」

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