(読み)ムジナ

普及版 字通 「貉」の読み・字形・画数・意味


15画

(異体字)貉
13画

[字音]

[説文解字]

[字形] 形声
声符は馬(ば)。〔説文〕一上に「師行きて止まる、其のを慢にすることらんことをれ、下りて之れを祀るをと曰ふ」とあり、〔礼記、王制〕「征(ゆ)くの地にす」の文による解である。〔玉〕に「馬上祭なり」、〔詩、大雅、皇矣〕「是(ここ)にし是にす」の〔毛伝〕に「に於てするをと曰ひ、野に於てするをと曰ふ」とあって、軍行の際に、その行動する地で行う軍礼をいう。字はまた貉に作り、〔周礼、夏官、大司馬〕「に以て田(しうでん)(狩)す。司、表貉(へうば)す」、また〔春官、甸祝〕に「四時の田(かり)と表貉の號とを掌る」とあり、狩猟のときには貉の字を用いたようである。

[訓義]
1. まつり、いくさのまつり。
2. 馬上の祭。
3. 字はまた貉・貊(ば)に作る。

[熟語]

[下接語]
・伝・表・類


13画

(異体字)
13画

[字音] カク・バク・バ
[字訓] むじな

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は各(かく)。〔説文〕九下に「北方の豸種(ちしゆ)なり」とするのは蛮貊の意。〔論語、子罕〕の「」はまた「貉」に作り、貉・・貊の三字の間に混乱を生じている。(かく)の初文で、つつしむ。貉はむじな。貊は蛮貊の字。〔説文〕九下に「に似て、善く睡る獸なり」とし、をむじな、貉を貊の意とする。

[訓義]
1. むじな。
2. 貊と通じ、蛮貊、えびす。
3. )と通じ、つつしむ。
4. 絡と通じ、からむ。
5. と通じ、師祭。
6. 氏族の名。金文に「貉子」の名がみえる。

[古辞書の訓]
和名抄〕狢 語抄に云ふ、无之奈(むじな)。に似て善く睡るなり 〔字鏡集〕貉 シヅカナリ

[熟語]
貉子貉睡貉袖貉縮貉奴・貉・貉祭
[下接語]
于貉・狢貉・玄貉・貉・胡貉・豺貉・睡貉・白貉・表貉・搏貉

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「貉」の解説

貉 (ムジナ)

動物。イタチ科の哺乳動物アナグマ別称

貉 (ムジナ)

動物。イヌ科の動物。タヌキの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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