出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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貞観寺 (じょうがんじ)
京都市伏見区にあった真言宗の寺。851年(仁寿1)惟仁(これひと)親王(のち清和天皇)加護のため,外祖父の藤原良房が空海の弟子真雅(しんが)と図って建立した。当初は嘉祥寺(かしようじ)西院と呼ばれたが,862年(貞観4)に貞観寺と改称,嘉祥寺より独立する。広大な堂舎が造営され,本寺の嘉祥寺をしのぐ勢いを誇ったが,摂関家の衰退とともに廃れていった。《法華霊場記》(1686)には〈墨染寺〉と呼んでいる。
執筆者:中井 真孝
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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