デジタル大辞泉 「賜はす」の意味・読み・例文・類語 たまわ・す〔たまはす〕【賜はす】 [動サ下二]《動詞「たま(賜)う」の未然形+尊敬の助動詞「す」から》「たまう」より強い敬意を表す。お与えになる。御下賜になる。また、補助動詞としても用いる。「不死の薬に、また、壺つぼ具して、御使ひに―・す」〈竹取〉「のぼり物し給ふなるを告げ―・せで」〈大和・五八〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「賜はす」の意味・読み・例文・類語 たまわ‐・すたまは‥【賜】 〘 他動詞 サ行下二段活用 〙 ( 四段活用動詞「たまう(賜)」の未然形に敬意を強める助動詞「す」のついてできたもの ) 「たまう(賜)」の尊敬の度合いを強めて表わす。お与えになる。下賜なさる。補助動詞としても用いる。[初出の実例]「かの奉るふしの薬にまた壺ぐして御使にたまはす」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))賜はすの語誌( 1 )中古に成立し、「たまふ」および「たぶ」「たうぶ」に対し、最高敬語として用いられた。中世においても使われることもあったが、やがて衰退した。( 2 )敬意を強める助動詞「す」は、本来、使役を表わすものであり、「たまはす」の動作主が高位の人物であることや、授与という行為の性質などから、「す」に使役性の感じられる用例も少なくない。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by