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賦課方式 ふかほうしき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

賦課方式
ふかほうしき

社会保障方式の一つで,積立方式に対するもの。特に年金について議論されるもので,年々の給付は年々の歳入によってまかなうという方式。年々の経常的な収支は毎年均衡しており,積立方式のような基金の蓄積は生じないので,基金の運用や実質価値維持をめぐる問題は発生しない。また財源さえ確保されるならば,目的とする給付水準はただちに達成されるので,積立方式のように目的水準達成まで相当長期の成熟期間も必要でない。さらにインフレーションや実質的経済成長が生じている過程で,そのときどきの妥当な生活水準を保障するように給付水準の調整も可能である。以上のような利点はあるが,それはあくまでもその給付水準をまかなう財源が確保できることが前提で,給付総額が相当な速度で増大する場合は国民の負担も同じ速度で上昇する。積立方式が加入者に拠出の対価としての給付という認識を比較的強く意識させる点で個人貯蓄に類似した性格をもつのに対し,賦課方式は世代間再分配の性格がより強いので,負担をめぐる政治的対立が強まる可能性がある。

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知恵蔵の解説

賦課方式

年金の財政方式。賦課方式は、必要な年金原資を、同時期の現役世代の保険料で賄う。保険料率は年金受給者と現役加入者の比率で決まるため、人口変動の影響を受ける。一方、積み立て方式は、将来の年金給付に必要な原資を、保険料で積み立てていく。このため人口変動の影響は受けないが、保険料の運用収入を見込んで保険料と年金額を決めるため、金利など経済変動の影響を受けることになる。公的年金は基本的に賦課方式で運営される。日本の年金は、修正積み立て方式ともいわれていたが、近年は、賦課方式の要素が強まってきたため、修正賦課方式ともいわれる。

(梶本章 朝日新聞記者 / 2007年)

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百科事典マイペディアの解説

賦課方式【ふかほうしき】

社会保険の財政方式の一つで積立方式に対するもの。当該年度に必要な給付費をその年度の保険料収入で賄うもので,医療保険等で採用されている。

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大辞林 第三版の解説

ふかほうしき【賦課方式】

一定期間に収支が均衡するよう計画された、社会保険などの財政方式。医療保険が代表的。ペイ-アズ-ユー-ゴー。 → 積立方式

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世界大百科事典内の賦課方式の言及

【社会保障】より


[社会保障の財政方式]
 社会保障制度を計画的に運営していくためには,給付と費用のバランスを維持していくメカニズムが必要である。これは財政方式とよばれ,賦課方式pay‐as‐you‐go systemと積立方式funding systemがある。賦課方式とは,当年度の給付費用を当年度の租税ないし保険料によって調達しようというものであり,医療保険や失業保険のような短期保険のほか,年金保険のような長期保険においても欧米諸国では広く採用されている。…

※「賦課方式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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