赤外線療法(読み)せきがいせんりょうほう(英語表記)infrared treatment

精選版 日本国語大辞典 「赤外線療法」の意味・読み・例文・類語

せきがいせん‐りょうほう セキグヮイセンレウハフ【赤外線療法】

〘名〙 光線療法一つ赤外線の温熱作用を利用して患部に照射して治療する。神経痛リウマチ凍傷などに有効。

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デジタル大辞泉 「赤外線療法」の意味・読み・例文・類語

せきがいせん‐りょうほう〔セキグワイセンレウハフ〕【赤外線療法】

赤外線を照射し、その温熱作用を利用して病気を治療する方法。神経痛・筋肉痛関節リウマチなどに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「赤外線療法」の意味・わかりやすい解説

赤外線療法
せきがいせんりょうほう
infrared treatment

赤外線を利用した光線療法の一つで、波長0.77~400マイクロメートルの電磁波を用いる。主として赤外線の温熱作用によって毛細血管を拡張させ、充血をおこさせる。紫外線とは異なり、潜伏期間なしにただちに皮膚に発赤を生じる。反復すると、紫外線の場合よりも深層の皮膚に斑(はん)状の色素沈着(大理石様皮斑)を生じる。一般に、快い温感を与え、照射部位の皮膚に発赤が均等に生じ、斑点状の発赤がみられない程度の距離を置いて20~30分間照射する。関節リウマチや筋肉リウマチ、腰痛、神経痛、神経炎、粘液嚢(のう)炎、凍傷、凍瘡(とうそう)などに適用される。しかし、急性炎症化膿(かのう)性疾患には禁忌とされている。なお、赤外線も目を傷めるおそれがあるので、顔に照射するときは、水に浸したガーゼ脱脂綿で目を覆って保護する必要がある。

[小嶋碩夫]

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改訂新版 世界大百科事典 「赤外線療法」の意味・わかりやすい解説

赤外線療法 (せきがいせんりょうほう)

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世界大百科事典(旧版)内の赤外線療法の言及

【物理療法】より

…広く光,熱,水,電気,および機械的なものなど物理的な作用を利用する治療法をいう。(1)光線の利用 230~5000μmの波長を有する電磁波エネルギーを用いるもので,紫外線療法と赤外線療法がある。紫外線療法は紫外線の殺菌作用や生体に対する刺激作用を利用し,赤外線療法は赤外線の温熱作用を利用する。…

※「赤外線療法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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