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赤色筋 せきしょくきんred muscle

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

赤色筋
せきしょくきん
red muscle

脊椎動物の横紋筋のうち,赤褐色の強いものをいう。心臓筋,呼吸筋,鳥類の胸筋のように,持続的活動を要求される筋肉にみられる。色は,筋組織中に酸素を確保する役割をもつミオグロビンに由来し,ミオグロビンの少い,無色の白色筋と対比される。赤色筋は白色筋に比べて興奮性や収縮速度は低いが,持続性が高い。骨格筋はこの2種が混合しているもの。終日木の枝にぶらさがるナマケモノは全身赤色筋であるが,飛ぶ機能を失ったニワトリの胸筋は白色筋である。白身,赤身の魚肉も,その魚類の生活の違いの現れである。

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栄養・生化学辞典の解説

赤色筋

 赤筋ともいう.骨格筋のうち,ミオグロビン含量が比較的多いため赤くみえる筋肉.白色筋に対していう.

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

赤色筋
せきしょくきん

脊椎(せきつい)動物の横紋筋のうち、筋形質中に多量のチトクロムやミオグロビンを含むことにより赤色を呈するものをいう。これに対するものとして白色筋がある。心臓筋はつねに赤色筋で、このほかに呼吸筋、飛翔(ひしょう)性鳥類の胸筋、回遊性魚類の血合肉などが赤色筋である。また、多くの筋肉は、赤色筋繊維と白色筋繊維がさまざまな比率で混合したものである。白色筋が嫌気的収縮を行い収縮が速いのに対して、赤色筋は好気的収縮を行い収縮速度が低いが収縮の持続性は高い。ただし、筋肉の色と機能的側面とはかならずしも対応しない。たとえば、潜水性の鳥類、哺乳(ほにゅう)類の赤色筋は多量のミオグロビンを含むが、その収縮速度はけっして低くない。[馬場昭次]

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