赤錆色(読み)あかさびいろ

精選版 日本国語大辞典 「赤錆色」の意味・読み・例文・類語

あかさび‐いろ【赤錆色】

〘名〙 赤さびのような色。
雪国(1935‐47)〈川端康成〉「国境の山々は赤錆色が深まって」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

色名がわかる辞典 「赤錆色」の解説

あかさびいろ【赤錆色】

色名の一つ。JISの色彩規格では「暗い黄赤」としている。一般に、赤茶を少し暗くした色のこと。鉄分に生じる錆の色をイメージした錆色赤みが加わったもの。江戸時代、本来色合い灰色でくすませ「錆」という名称をそえる手法が流行した。たとえば納戸なんどをくすませたのが錆納戸。錆色も江戸時代の命名とされるが、赤錆色は現代にできた色名。鉄でできた屋根階段などの錆び止めを行うとき、下塗りに使うペイントが赤錆色。

出典 講談社色名がわかる辞典について 情報

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