(読み)カク

デジタル大辞泉 「赫」の意味・読み・例文・類語

かく【赫】[漢字項目]

[音]カク(漢) [訓]かがやく
赤々と燃えるように輝く。「赫奕かくえき赫灼かくしゃく
勢いが盛んなさま。「赫赫赫怒
[名のり]あきら

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精選版 日本国語大辞典 「赫」の意味・読み・例文・類語

かく【赫】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 光が輝くさま。明るく強烈な感じを表わす。転じて、人間の名誉の輝くさまにも用いる。「武勲赫たり」
    1. [初出の実例]「腰越の岬赫として醒(さ)むるを見む」(出典:自然と人生(1900)〈徳富蘆花〉自然に対する五分時)
    2. [その他の文献]〔詩経‐大雅・皇矣〕

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普及版 字通 「赫」の読み・字形・画数・意味


14画

[字音] カク・セキ
[字訓] あかい

[説文解字]

[字形] 会意
赤+赤。二赤をならべた形。〔説文十下に「大赤の皃」(段注本)、〔伝〕に「火の赤き皃なり」とする。赤は火光を浴びている人の姿で、聖火で身を清める意。〔詩、風、簡兮〕「赫として渥赭(あくしや)の如し」とは、人の盛容盛徳をほめる語。

[訓義]
1. あかい、あかいさま。
2. あきらか、さかん、立派。
3. はげしくおこる。
4. (せき)と通じ、あきらか、さかん。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕赫 アカシ・カカヤク・サカリ・サカユ・アキラカナリ・アラハス・オコス・ハヤシ

[熟語]
赫奕・赫炎赫焉・赫赫・赫赫羲赫戯赫曦赫顕・赫・赫姿赫斯赫爾・赫赫爍赫如・赫赤赫咤・赫著赫張・赫・赫怒・赫赫烈
[下接語]
栄赫・炎赫・煥赫・貴赫・翕赫・赫・顕赫・光赫・震赫・赫・電赫・赫・隆赫

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