赫奕(読み)カクエキ

デジタル大辞泉 「赫奕」の意味・読み・例文・類語

かく‐えき【××奕】

[名・形動]物事が盛んなこと。また、そのさま。
大地の層土上に写出したる―なる史詩に至ては」〈尺振八訳・斯氏教育論〉
[ト・タル][文][形動タリ]光り輝くさま。かくやく。
太陽は無慈悲にも―として窓を照らしている」〈漱石野分

かく‐やく【××奕】

[ト・タル][文][形動タリ]かくえき(赫奕)」に同じ。
「―たる光彩に包まれて」〈風葉・恋ざめ〉

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精選版 日本国語大辞典 「赫奕」の意味・読み・例文・類語

かく‐えき【赫奕】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ・ナリ 〙 ( 「えき」は「奕」の漢音 )
  2. 光り輝くさま。かくやく。
    1. [初出の実例]「天狗の鼻は古へより赫奕(カクエキ)として赤である」(出典虞美人草(1907)〈夏目漱石一一)
    2. [その他の文献]〔何晏‐景福殿賦〕
  3. ( 比喩的に用いて ) 物事が盛んなさま。雄大なさま。
    1. [初出の実例]「王威赫奕(カクエキ)の極に達し」(出典:文明論概略(1875)〈福沢諭吉〉四)

かく‐やく【赫奕】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用ナリ・タリ 〙 ( 「やく」は「奕」の呉音 ) =かくえき(赫奕)
    1. [初出の実例]「仏の光明の赫奕(カクヤク)たりし事をかたりけるは」(出典:雑談集(1305)九)

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普及版 字通 「赫奕」の読み・字形・画数・意味

【赫奕】かくえき

光り輝くさま。晋・陸機〔魏の文帝を弔ふ文〕伊(こ)れ君王の赫奕たる、寔(まこと)に古のしとする。威、天に先んじて世を蓋(おほ)ひ、力、を盪(うご)かして山を拔く。

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