走化性(読み)そうかせい(英語表記)chemotaxis

翻訳|chemotaxis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

走化性
そうかせい
chemotaxis

生物体が存在している溶液化学物質濃度刺激となって起る走性シダコケ精虫などにみられる。この場合の物質配偶子から出る特有の誘引作用物質である。水生小動物がのほうに近づいてくるのも,走化性による。

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精選版 日本国語大辞典の解説

そうか‐せい ソウクヮ‥【走化性】

〘名〙 生物が媒質中の化学物質の濃度の差に刺激されて起こす走性。刺激へ向かう場合を正、遠ざかる場合を負の走化性という。シダやコケの受精現象では精子の正の走化性がみられる。趨化性。〔人体の機能(1952)〕

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デジタル大辞泉の解説

そうか‐せい〔ソウクワ‐〕【走化性】

媒質中の化学物質の濃度差に刺激されて起こる走性。ガの雌が発するフェロモンがひかれるなど。化学走性。

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化学辞典 第2版の解説

走化性
ソウカセイ
chemotaxis

微生物や白血球などの細胞が,栄養分や誘引物質のある方向へ移動したり,逆に嫌気物質から遠ざかる性質.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典内の走化性の言及

【走性】より

…例えば,ガその他の虫が光に向かって飛んできたり(光(ひかり)走性または走光性),魚が流れに逆らって泳いだり,トンボやガが風に逆らって飛んだりする(流れ走性,走流性,走風性)現象がそれにあたる。刺激の種類によってこのように光走性,流れ走性と呼ばれるが,このほか,においのある化学物質に対しておこる化学走性(走化性――ハエなど多くの昆虫にみられる),一定の音に対する音響走性(走音性――カなど),重力走性(走地性――カタツムリなど),一定の温度あるいは湿度の場所に集まってくる温度走性,湿度走性(走温性――ゾウリムシなど,走湿性――ミミズなど)など,生物にはさまざまな走性が認められる。多くの植物は,体全体が移動することがないので走性は認められず,体の一部を刺激に対して一定の方向に向ける屈性がみられる。…

※「走化性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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