走湯神社(読み)そうとうじんじや

日本歴史地名大系 「走湯神社」の解説

走湯神社
そうとうじんじや

[現在地名]紫波町二日町

二日ふつか町の東部しろ山の北西麓に位置。祭神は天忍穂耳命で旧村社。かつては走湯権現・大槻おおつき観音ともいわれ、高水こうすい寺の鎮守であった。伝承によれば伊豆山(現静岡県熱海市)の走湯権現を勧請したものとされる。「御領分社堂」「邦内郷村志」「奥々風土記」などは称徳天皇の建立と伝えているが、実際には九世紀に入ってからの創建と推定される。


走湯神社
はしりゆじんじや

[現在地名]山之口町山之口

山之口城(三石城)跡の南西に鎮座する。旧村社。祭神は大己貴命・少彦名命など。建武四年(一三三七)土肥実重が伊豆走湯そうとう(現静岡県熱海市の伊豆山神社)の祭神とされる瓊瓊杵尊、あるいは王ノ辰爾を勧請したとする説(三国名勝図会)、および伊東氏の家臣玉門老という人物による建立との説がある(山之口名勝志)。天文三年(一五三四)北郷忠相によって村の総鎮守とされ(三国名勝図会)、「古今山之口記録」には北郷久猶が当社を修補したとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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