おこし‐え‥ヱ【起絵】
- 〘 名詞 〙 紙工作の一つ。口もとを広く、奥を狭くして、遠近をとったわくを作り、そこに切り抜き絵の建物や樹木、人物などを立てならべる。近世、茶室などの立体設計図として行なわれたが、一般には子供の遊びとして、歌舞伎の舞台面や名所の風景などを模して作るものをいう。多く夏の遊びとして行なわれた。立板子(たてばんこ)。立て絵。《 季語・夏 》
- [初出の実例]「おこし絵に灯をともしけり夕涼」(出典:寒山落木〈正岡子規〉明治二九年(1896)夏)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 