起絵(読み)おこしえ

精選版 日本国語大辞典 「起絵」の意味・読み・例文・類語

おこし‐え‥ヱ【起絵】

  1. 〘 名詞 〙 紙工作の一つ。口もとを広く、奥を狭くして、遠近をとったわくを作り、そこに切り抜き絵の建物樹木人物などを立てならべる。近世茶室などの立体設計図として行なわれたが、一般には子供の遊びとして、歌舞伎舞台面名所風景などを模して作るものをいう。多く夏の遊びとして行なわれた。立板子(たてばんこ)。立て絵。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「おこし絵に灯をともしけり夕涼」(出典:寒山落木〈正岡子規〉明治二九年(1896)夏)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android