越原村(読み)おつぱらむら

日本歴史地名大系 「越原村」の解説

越原村
おつぱらむら

[現在地名]日原町滝元たきもと

小直おただ村の南、北流する津和野川の上流にある。津和野奥筋往還が通る。集落は越原・向越原むこうおつぱら大畠おおばたけにある。慶長七年(一六〇二)検地高六一石余、野広のびろ(現津和野町)の枝村であった(「亀井家領郷村高帳」日原町史)。寛永一四年(一六三七)の高一〇七石余、田五町六反余・畑一二町四反余(「検地帳」同書)。明治四年(一八七一)の万手鑑によると総高一四六石余・反別二二町一反余、家数二九(本百姓二七・下作二)・人数一四四、牛一四・馬一五、大元おおもと社、米蔵一、鉄砲六、紙漉舟二二。


越原村
おつぱらむら

[現在地名]東白川村越原

白川上流に位置し、支流大明神だいみようじん川の合流点を中心に南北に開ける。西は神土かんど村、南は黒川くろかわ(現白川町)、北は有本ありもと(現白川町)に接する。地名の由来は原野を開き漸次引越した意と伝え、また隣村神土から安江氏の支族が当地に移り一村を開いたことに始まるともいう(東白川村誌)。検地は天正一七年(一五八九)と慶長一五年(一六一〇)という。慶長一四年の検地帳、翌年の名寄帳、縄打免定・定納帳などが残り(いずれも越原文書)、近世初期の村の様子がうかがえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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