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手織り織機、手織り機などともよび、主として手の動作によって製織することができる織機をいう。正確には、手によるほか、一部の製織動作を足に移したもので、踏竹(ふみだけ)あるいは足縄(あしなわ)によって経糸(たていと)を開口し、その間に両手で緯糸(よこいと)を入れた杼(ひ)を左右から交互に挿入して製織するものである。原始機(居座機(いざりばた)を含む)、地機(じばた)、高機(たかはた)、厩機(うまやばた)などがこれに相当する。なお飛杼(とびひ)(バッタン)装置をもつ高機をも含ませることがある。
これらは動力織機が発明されるまで一般に使用されたが、製織能率が低いので、しだいに足踏織機、動織機(力織機)に置き換えられた。しかし手織りによるときは、一般的に地合いがしっかりとしたものや、比較的自由な糸遣いで特殊な糸を打ち込むことができ、また複雑な紋織組織や、縞(しま)・絣(かすり)文様をつくりだすことができ、ときには雨水も漏らない緻密(ちみつ)な組織のものさえ製織することができる利点があるので、根強い関心が払われている。
[角山幸洋]
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…(1)を開口,(2)を緯入れ,(3)を緯打ちといい,この一連の運動を繰り返すことにより,所定の組織をもった織物を作ることができる(図1)。これらの操作を手足で行う織機を手織機(ておりき)または手機(てばた)といい,動力で運転するものを力織機という(図2‐a,図2‐b)。次に力織機を例にとり説明してみよう。…
…これは農家にも普及した。現在ではバッタンを取り付けたものが多く,紬(つむぎ)用の手機(てばた)として使われている。【近田 淳雄】。…
※「手機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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