(読み)つまずく

精選版 日本国語大辞典 「躓」の意味・読み・例文・類語

つま‐ず・く ‥づく【躓】

〘自カ五(四)〙
足先が物につきあたる。歩いたり走ったりしていて、つま先を路上の石などにつきあて体勢をくずす。けつまずく。
万葉(8C後)三・三六五「塩津山うち越え行けば我が乗れる馬そ爪突(つまづく)家恋ふらしも」
※宇治拾遺(1221頃)一三「心ばせある人だにも、物につまづき倒るることは、つねの事なり」
中途でさしつかえがおきる。中途で障害にであい失敗する。しくじる。妨げに会う。
※大慈恩寺三蔵法師伝永久四年点(1116)二「法師亦明目酬酢して、蹇(ツマツキ)滞る所無し

つま‐ずき ‥づき【躓】

〘名〙
① つまずくこと。物などにけつまずくこと。転じて、しくじること。失敗すること。また、その失敗。
※兼盛集(990頃)「つまづきもなくてことしはかずさしつゑひさまたれて今日もかへりぬ」
水鏡(12C後)中「たとひよき仏師にあひ給ふとも、なほをののつまづきあるべし」
聖書で、罪への機会堕落への誘惑をさす。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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