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水鏡 みずかがみ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

水鏡
みずかがみ

平安時代後期の歴史物語。著者は中山忠親 (ただちか) といわれるが未詳。3巻。嘉応2 (1170) ~建久6 (95) 年の間に成立。鏡物,四鏡の一つ。神武天皇から仁明天皇までの,おいたち,事績,おもな事件を記し,批評を加える。

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デジタル大辞泉の解説

すい‐きょう〔‐キヤウ〕【水鏡】

水面に物の形が映ること。みずかがみ。
水がありのままに物の姿を映すように、物事をよく観察してその真情を見抜き、人の模範となること。また、その人。

みず‐かがみ〔みづ‐〕【水鏡】

水面に姿が映っていること。水面に顔や姿を映して見ること。

みずかがみ【水鏡】[書名]

鎌倉初期の歴史物語。3巻。中山忠親の著といわれる。成立年代未詳。神武天皇から仁明天皇までの約1500年間の歴史を編年体で記したもの。四鏡(しきょう)の一。

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百科事典マイペディアの解説

水鏡【みずかがみ】

平安後期の歴史物語。3巻。中山忠親著とされる(《本朝書籍目録》)。12世紀末に成立。《大鏡》の形式を踏襲。神武天皇から仁明天皇まで,《大鏡》のあつかう以前の時代を記す。
→関連項目増鏡歴史物語

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世界大百科事典 第2版の解説

みずかがみ【水鏡】

平安時代の歴史物語。3巻。著者は中山忠親(《本朝書籍目録》)。《大鏡》に語られる以前の時代,すなわち神武天皇以降仁明天皇までの時代を扱う。《大鏡》や,《大鏡》の後の時代を書き継いだ《今鏡》と異なる点は,天皇の事跡を述べる本紀だけから成り,皇族・臣下を対象とする列伝はない。叙述は,34~35歳の修行者が大和の葛城(かつらぎ)山で神代以来の見聞をもつ仙人から聞いた話を,長谷寺において参詣の老尼に語り,それを老尼が書きとめたという設定で始まる。

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大辞林 第三版の解説

すいきょう【水鏡】

水面に物の影がうつって見えること。みずかがみ。
〔世説新語 賞誉〕 (水がありのままに物の姿をうつすように)おこないを正しくし、人の模範となること。また、その人。

みずかがみ【水鏡】

水面に姿が映ること。また、鏡のように水面に姿を映して見ること。

みずかがみ【水鏡】

歴史物語。三巻。作者は中山忠親とする説が有力だが未詳。一二世紀末に成立。「大鏡」の形式にならい、「大鏡」が記述した以前の神武天皇から仁明天皇までの約1500年間の歴史を編年体で記す。「扶桑略記」などを資料としており、仏教説話を多く取り入れている。四鏡の一。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

水鏡
みずかがみ

鎌倉初期の歴史物語。3巻。作者は中山忠親(ただちか)と考えられている。成立年代は文治(ぶんじ)・建久(けんきゅう)(1185~99)のころと思われる。『大鏡』に先行する歴史物語で、神武(じんむ)天皇より仁明(にんみょう)天皇までの1510年間を編年体で記す。平安末期に書かれた『扶桑略記(ふそうりゃっき)』等を材料にしている。形式は、老尼が大和(やまと)国高市郡の竜蓋寺(りゅうがいじ)(岡寺(おかでら))に詣(もう)でた際1人の修行者に出会い、ある夜つれづれの話を聞くが、そのときに修行者が葛城(かつらぎ)で会った仙人から聞いた話を老尼がまた聞きして記録したという形をとる。作者は「いにしへをほめ今をそしるべきにあらず」「目の前のことを昔に似ずとは世を知らぬ人の申すことなり」といっているように、「いにしへ」のなかに「このころあひ似たる」歴史の相をみようとしたところに特色がある。また作者の仏教的世界観を当時の歴史と重ねてみようとしている。『大鏡』『今鏡』『増鏡』に比べると文学作品として価値は低い。[祐野隆三]
『『新訂増補国史大系21 上 水鏡・大鏡』(1965・吉川弘文館)』

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世界大百科事典内の水鏡の言及

【鏡】より

…金属,すなわち青銅の鏡はエジプトに早く発明されて,だんだん世界中にひろがり,中国でも晩周(前5~前3世紀)ころから流行した。それ以前は水をいれた鑑(かん)であって,水鏡であった。皿の上に目がのぞきこんだ象形は鑑の原義を端的に示すものである。…

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