車石(読み)クルマイシ

改訂新版 世界大百科事典 「車石」の意味・わかりやすい解説

車石 (くるまいし)

大八車車輪のように放射状の割れ目をもつ円形岩塊からなる珍石の一種。玄武岩質の溶岩水中を流れると団塊状に固まり,その中心から放射状の節理を発達させ(このような溶岩を枕状溶岩という),車輪のように見える。天然記念物の根室車石は有名で,根室市花咲岬の海岸にある。これは白亜紀海底火山の噴出物で,玄武岩溶岩からなる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の車石の言及

【枕状溶岩】より

…枕はガラス質の殻をつけ内部は発泡していたり中空のこともある。断面でみると放射状の割れ目が発達しており,このため車石とも呼ばれる。同心円構造もみられる。…

※「車石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む