軟骨発育不全症(読み)なんこつはついくふぜんしょう(その他表記)achondroplasia

翻訳|achondroplasia

改訂新版 世界大百科事典 「軟骨発育不全症」の意味・わかりやすい解説

軟骨発育不全症 (なんこつはついくふぜんしょう)
achondroplasia

先天性遺伝性全身の骨の発育異常で,軟骨が骨に転化する過程が障害されるために,四肢体幹に比べて短い四肢短縮型の低身長者になる。鼻根部が陥没するなど顔面頭蓋変形もあり,X線像にも特有な像がみられる。1万人に1人の割で発生し,優性遺伝性とされているが,実際には突然変異による単発例が多い。骨発育を正常化する治療法はまだ発見されていない。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「軟骨発育不全症」の意味・わかりやすい解説

軟骨発育不全症
なんこつはついくふぜんしょう
achondroplasia

軟骨形成不全症,胎児性軟骨異発育症ともいう。先天性小人症の代表的疾患。軟骨内骨化 (内軟骨性骨化ともいう。骨形成様式の一つ) の異常による全身性の発育障害で,優性遺伝するが,突然変異の単発例も少くない。骨の長さの成長が侵されるが,太さの成長は侵されないので,太くて短い四肢をもった小人になる。脊椎の発育は比較的正常で,頭は四肢に比して大きく,知能障害もない。特別の治療法はない。

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