日本歴史地名大系 「輪島前神社」の解説 輪島前神社わじまざきじんじや 石川県:輪島市旧輪島市地区輪島崎村輪島前神社[現在地名]輪島市輪島崎町祭神は少彦名神・菅原道真・伊弉冉尊・大山咋神。手間(てま)神社、また輪島天神ともいう。旧村社。仁平四年(一一五四)北野天神を勧請し創祀と伝える(神社由来書上)。享徳四年(一四五五)二月一一日、地頭長谷部教連が願主となって天満宮の宝殿を建立、その後文明一〇年(一四七八)四月二一日・同一八年九月三日の二度温井俊宗により再興されている(「棟札写」輪島前神社文書)が、この史料はさらに検討を要する。同三年一一月の紀年銘を有する十一面観音懸仏、天文一〇年(一五四一)九月一八日の紀年銘をもつ滝谷(たきだに)寺(妙成寺)峻空作の鼻長面を所蔵する。「能登志徴」によれば、もと日吉・熊野・少彦名の三神を勧請、社家・社僧が多かったが、兵乱のため神主は中村氏一人となったという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by