(読み)テイ

普及版 字通 「逓」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 10画

(旧字)遞
14画

[字音] テイ
[字訓] おくる・かわる・たがいに

[説文解字]

[字形] 形声
旧字は遞に作り、(ち)声。は虎の皮を剝ぐ形。〔説文〕二下に「易するなり」とあり、代・(迭)・替などと声義が近い。〔呂覧、恃君〕に「遞(たが)ひに廢し遞ひに興る」とあって、順次交替することをいう。それより逓伝・逓減のように用いる。もと虎皮を用いて、禍いを他に転移するような呪儀を示す字であったかと思われる。

[訓義]
1. おくる、次へおくる、つたえる。
2. かわる、いれかわる、かわりあう。
3. たがいに、めぐる、さる、遠のく。
4. 駅伝、宿場

[古辞書の訓]
名義抄〕遞 タガヒ・オクル・タガフ・タガヒオフ・サラニ・ムカフ・タガヒニ 〔字鏡集〕遞 タガヒ・トホシ・チカフ・オフ・タガヒニ・オクル・ホシママ

[語系]
遞dyek、代dk、dyetは声義近く、代は弋(よく)((しゆく)、戚(まさかり)の初形)を呪器として禍いを転移すること、はエクスタシーの状態を示す失に従う字で、みな代替・転移の意をもつ語である。

[熟語]
逓衣・逓運・逓易逓加逓過・逓角・逓減逓互逓興逓降逓講逓散・逓次・逓日逓謝・逓車・逓酒・逓信逓進・逓奏・逓送・逓代逓転・逓伝・逓年・逓馬逓廃・逓発・逓夫逓変逓補逓舗・逓流
[下接語]
駅逓・館逓・急逓・更逓・乗逓・水逓・逐逓・迢逓・伝逓・馬逓・発逓・風逓・郵逓・陸逓

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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