通い箱(読み)カヨイバコ

デジタル大辞泉 「通い箱」の意味・読み・例文・類語

かよい‐ばこ〔かよひ‐〕【通い箱】

商店製造元などが、取引先得意先注文品物を入れて届けるのに使う箱。
掛け売り通い帳を入れる箱。
座敷飾り小箱もとは、医者へ薬を取りに行くときに用いた。

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精選版 日本国語大辞典 「通い箱」の意味・読み・例文・類語

かよい‐ばこかよひ‥【通箱】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 通帳を入れる箱。
  3. 商店で、得意先に物を届けるのに用いる小箱。
    1. [初出の実例]「富山の呉服物通箱とて」(出典:随筆・後はむかし物語(1803))
  4. 座敷飾りの小箱。厨子(ずし)などの上に飾っておく。もとは医者の所に薬を取りに行くのに用いた。
    1. [初出の実例]「小袖の通箱(カヨヒバコ)にのせ、上に包のしあり、是に女郎の名をしるす」(出典評判記色道大鏡(1678)三)
    2. 「使の者、通(カヨ)ひ箱(バコ)を指出す」(出典:咄本・気のくすり(1779)素人医者)

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