通商法201条(読み)つうしょうほうにひゃくいちじょう(英語表記)Section 201 of Trade Act of 1974

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「通商法201条」の意味・わかりやすい解説

通商法201条
つうしょうほうにひゃくいちじょう
Section 201 of Trade Act of 1974

1974年通商法のエスケープ・クローズ (緊急輸入制限) と呼ばれている条項。この条項は輸入急増によりアメリカ産業が重大な被害を受けた場合,一時的な関税引き上げや輸入制限,対米輸出自主規制などにより国内産業を救済することを目的としている。国際貿易委員会 (ITC) が施行機関となっており,ITCは自ら調査開始を決定するか,産業を代表する組織が提訴した場合,または大統領,USTR,議会が調査要請をした場合に調査を開始,その結果を大統領に報告する。この条項は 88年包括通商・競争力強化法によって改正された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android