通徹(読み)ツウテツ

デジタル大辞泉 「通徹」の意味・読み・例文・類語

つう‐てつ【通徹】

[名](スル)
貫き通すこと。また、貫き通ること。
脚色は周到にして通篇の脈絡は―するとも」〈逍遥小説神髄
明らかにさとること。
「恭順す所を―致させたくとの事」〈染崎延房・近世紀聞〉

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精選版 日本国語大辞典 「通徹」の意味・読み・例文・類語

つう‐てつ【通徹】

  1. 〘 名詞 〙 貫き通ること。貫き通すこと。物事に通じ徹すること。転じて、明らかにさとること。洞徹
    1. [初出の実例]「通を学せるもの通徹のとき、万法をもみる」(出典:正法眼蔵(1231‐53)諸悪莫作)
    2. 「恭順做(な)す所を通徹(ツウテツ)致させ度との事」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉七)
    3. [その他の文献]〔魏書‐景穆十二王伝中〕

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普及版 字通 「通徹」の読み・字形・画数・意味

【通徹】つうてつ

明察。洞徹。〔管子、明法解〕人臣の力、能く君臣のて、美惡のをして揚聞せず、の事をして徹せざらしむ。

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