日本歴史地名大系 「通生村」の解説 通生村かようむら 岡山県:倉敷市旧児島市地区通生村[現在地名]倉敷市児島通生(こじまかよう)下津井(しもつい)村の北、龍王(りゆうおう)山(二〇九・五メートル)の西麓に位置し、西は瀬戸内海に面する。宮の鼻(みやのはな)遺跡からは旧石器時代の遺物や縄文土器が出土、海浜には製塩遺跡の通生遺跡がある。古くからの港で、中世には通生庄が成立していた。治承三年(一一七九)六月七日、前太政大臣藤原忠雅を誘って安芸厳島詣に向かった平清盛らは、一二日忠雅の弟中山忠親の所領と考えられる通生庄の前を通過した。「山槐記」同日条によると本庄・新庄の沙汰人に命じ、本庄の浜に御所を設営させている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by