デジタル大辞泉 「連鎖式」の意味・読み・例文・類語 れんさ‐しき【連鎖式】 《sorites》論理学で、多数の三段論法を連結するが、最後の三段論法の結論以外の結論を省略し、前提だけを連結して進めていく推論。外延の狭い概念から広い概念へと進むアリストテレスの連鎖式(順進的連鎖式)と、外延の広い概念から狭い概念へと進むゴクレニウスの連鎖式(逆退的連鎖式)とがある。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「連鎖式」の意味・読み・例文・類語 れんさ‐しき【連鎖式】 〘 名詞 〙 ( [英語] sorites の訳語 ) 論理学で、連結推理の一つ。多数の三段論法の最後の結論を除き、各三段論法の結論を省略して、前提だけを連ねていく推論。アリストテレスの連鎖式(順進的連鎖式)と、ゴクレニウスの連鎖式(逆退的連鎖式)とがある。〔論理学(1916)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「連鎖式」の意味・わかりやすい解説 連鎖式れんさしきsorites 結論を省略した省略三段論法の積重ねによって構成されている論証,推理をいう。このとき推理が普遍から特殊へ進んでいくものを前進的 progressiveといい,特殊から普遍へ進んでいくものを後退的 regressiveという。最初の前提の主語が結論の主語となり,最後の前提の述語が結論の述語となるアリストテレス連鎖式と,最初の前提の述語が結論の述語となり,最後の前提の主語が結論の主語となるゴクレニウス連鎖式の2つの型がある。前者では前提中に否定命題があれば,それは最後の命題であり,また前提中に特称命題があれば,それは最初の命題である。後者ではこの逆のことが成立する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by