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道命 どうみょう

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

道命 どうみょう

974-1020 平安時代中期の僧,歌人。
天延2年生まれ。藤原道綱(みちつな)の子。天台宗。比叡(ひえい)山の良源にまなぶ。法華(ほけ)経をよむ声のすばらしさで知られた。京都法輪寺の住持,のち摂津四天王寺別当。中古三十六歌仙のひとり。「宇治拾遺物語」などに,和泉式部(いずみしきぶ)との交際の逸話がある。寛仁(かんにん)4年7月4日死去。47歳。家集に「道命阿闍梨(あじゃり)集」。

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朝日日本歴史人物事典の解説

道命

没年:寛仁4.7.4(1020.7.26)
生年:天延2(974)
平安中期の僧,歌人。父は藤原道綱。幼時に比叡山で出家。総持寺阿闍梨,天王寺別当となる。法華経読誦にすぐれ,貴顕の信仰を集めた。軽口を好み,洒脱な人柄であったという。花山院周辺の歌人として出発。院の没後「思ひ出もなき春なれど君をただ見奉りし程ぞ恋しき」など多くの哀傷歌を詠む。嵯峨の法輪寺にも住し,赤染衛門などと交遊があった。機知諧謔の歌が多いが,「見る人はみななくなりぬ我を誰哀れとだにもいはむとすらむ」など無常観や山里,旅の趣を詠んだ秀歌も残している。恋歌も多く,後世,和泉式部との交渉が伝説化するなど,僧侶の枠にはおさまりきれない多面的な性格であったと思われる。

(安隨直子)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典内の道命の言及

【和泉式部】より

…道貞と別れたころ,山城の貴布禰社に参籠した式部が,夫が戻るように祈る歌を詠んだところ,貴布禰明神の慰めの歌が聞こえたという説話が《無名抄》《古本説話集》その他にあるが,神をも動かすような歌の作者としての説話は少なくない。また,藤原道綱の子で好色の僧道命阿闍梨が,式部のもとへ通ったという《宇治拾遺物語》の説話をはじめ,式部は種々の恋愛譚に登場する。さらに,小式部内侍に先立たれて悲しみにくれる話は《宝物集》以下多くの説話集に見え,病む小式部が母のために命ながらえたいと祈ったところ,一度は病が治ったという《十訓抄》などの話とともに,母と娘の愛情の話として語られた。…

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