日本歴史地名大系 「道川村」の解説 道川村みちかわむら 秋田県:由利郡岩城町道川村[現在地名]岩城町道川東から流れる君(きみ)ヶ野(の)川に沿う田中(たなか)・桜沢(さくらざわ)・久保(くぼ)・山崎(やまざき)・浅田(あさだ)の五集落を併せて一村をなし、浜道川(はまみちかわ)ともいう(羽後国由利郡村誌)。北は勝手(かつて)村、西は内道川(うちみちかわ)村に接する。慶長一七年(一六一二)の由利郡中慶長年中比見出検地帳(由利郡中世史考)に赤尾津(あこうづ)郷の一村として村名があり、製塩・漁業が行われた。寛永二年(一六二五)梅津政景が亀田藩の検地を行い、道川村に八月二〇日から四日間逗留し、亀田藩内各村の村高・物成・免を決定した(梅津政景日記)。 道川村みちかわむら 秋田県:秋田市新城地区道川村[現在地名]秋田市上新城道川(かみしんじようみちかわ)新城川の支流、西流する道川の沢沿いに集落が広がる。山間の村だが、天正一九年(一五九一)の出羽国秋田郡御蔵入目録写(秋田家文書)や、慶長三年(一五九八)の御蔵入御物成納口之帳(秋田家文書)に村名があり、太閤蔵入地。道川流域に帯状に水田が開ける。正保四年(一六四七)の出羽一国絵図に道川村五六二石と記される。江戸時代を通じて村高の増加は認められない。享保一五年(一七三〇)の「六郡郡邑記」に「道川村 十九軒」とあり、支郷は家数三三軒の愛染(あいぜん)村と、一二軒の林崎(はやしざき)村であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by