遠聞(読み)エンブン

デジタル大辞泉 「遠聞」の意味・読み・例文・類語

えん‐ぶん〔ヱン‐〕【遠聞】

うわさ評判などが遠くまで聞こえること。
「此事兼ねても内々知らせたくは有りつれ共、事―に達せば」〈太平記・一七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「遠聞」の意味・読み・例文・類語

えん‐ぶんヱン‥【遠聞】

  1. 〘 名詞 〙 遠方まで音が聞こえること。転じて、遠方まで、評判、うわさなどが聞こえること。
    1. [初出の実例]「遠平代官于今居住之由。及遠聞之間。重被御書」(出典吾妻鏡‐文治五年(1189)二月三〇日)
    2. [その他の文献]〔周礼‐考工記〕

とお‐ぎきとほ‥【遠聞】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 遠くで聞くこと。また、人づてに聞くこと。
  3. 武家職名一つ敵陣人家にしのび込んで事情をさぐるもの。しのび。物聞(ものぎき)
    1. [初出の実例]「夜盗の功者を遠聞に出し」(出典:太閤記(1625)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む