日本歴史地名大系 「邑美郡」の解説
邑美郡
おうみぐん
- 鳥取県:因幡国
- 邑美郡
〔古代〕
「和名抄」東急本国郡部は郡名に「於不美」の訓を付す。中世には「上美」と郡名を記す史料もある。延暦三年(七八四)に成立したとされる伊福部臣古志(伊福部家文書)に、その選述者伊福部臣富成は「先考邑美郡大領外正七位下諱公持臣」と記している。また伊福部氏二六代の都牟自臣は「水依評」の督に任じられ、その子の与曾布・与佐理の二人が「今別奉仕邑美郡」と記しているので、延暦頃には邑美郡の郡司に代々伊福部氏が任ぜられていたものと考えられる。奈良時代のものと推定される年未詳の因幡国戸籍断簡(正倉院文書)には伊福部・海部・日下部・神部等の氏名がみられ、神部を邑美郡
〔中世〕
承元二年(一二〇八)以前に山城
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報