那辺(読み)ナヘン

デジタル大辞泉 「那辺」の意味・読み・例文・類語

な‐へん【那辺/奈辺】

[代]不定称の指示代名詞。どのあたり。どのへん。どこ。「彼の意図が―にあるのかわからない」

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精選版 日本国語大辞典 「那辺」の意味・読み・例文・類語

な‐へん【那辺・奈辺】

  1. 〘 代名詞詞 〙 ( 「那」は中国語疑問詞、また、遠称代名詞。「奈」は音が通じて「那」と同意に用いられるもの )
  2. 遠称。あのあたり。あそこ。
    1. [初出の実例]「這辺にあるか、那辺にあるか、無上菩提にあるか、般若波羅蜜にあるか」(出典:正法眼蔵(1231‐53)心不可得)
  3. 不定称。不定の場所を示す語。どのあたり。どこ。日本では、明治期などに多用され、主として抽象的な場所や位置をいうのに使う。
    1. [初出の実例]「此原因は那辺(ナヘン)にあるか」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙一一)
    2. [その他の文献]〔李白‐相逢行〕

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普及版 字通 「那辺」の読み・字形・画数・意味

【那辺】なへん

どこ。どのあたり。唐・尚顔〔興を言ふ〕詩 江山風の處 一十二三年 、此(ここ)に在り 邊にか致さん

字通「那」の項目を見る

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