郵政博物館(読み)ユウセイハクブツカン

日本大百科全書(ニッポニカ) 「郵政博物館」の意味・わかりやすい解説

郵政博物館
ゆうせいはくぶつかん

郵便や通信に関する諸資料を収集、整理、保管、展示し、広く一般に紹介する博物館。英語名称はPostal Museum Japan。2014年(平成26)に東京都墨田(すみだ)区押上(おしあげ)の東京スカイツリータウン内に開館した。運営は公益財団法人通信文化協会。重要文化財のエンボッシング・モールス電信機、平賀家伝来エレキテル、ブレゲー指字電信機などの郵便や通信の歩みを示す遺産をはじめ、世界の切手約33万種、国内外の郵政関連資料約400点が収蔵されている。また、郵便局の足跡をたどる道具制服、ポストなどといったコレクションや、記録写真、美術品なども展示、紹介されている。

 1902年(明治35)に万国郵便連合加盟25周年の記念事業として東京都中央区に創設された郵便博物館を起源とする。以降、1910年に逓信博物館、1964年(昭和39)に逓信総合博物館と改称され、郵便、電信、電話事業の広がりとともに、運営組織や所在地を変えながら存続してきた。関連施設には郵政博物館資料センター(千葉県市川市)がある。

[編集部]

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デジタル大辞泉プラス 「郵政博物館」の解説

郵政博物館

東京都墨田区押上にある博物館。2013年に閉館した千代田区大手町の博物館「逓信総合博物館(愛称、ていぱーく)」を移転、リニューアルして2014年にオープン。国内外の郵便や郵便貯金簡易保険などに関する展示を行う。

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