配当性向(読み)ハイトウセイコウ(その他表記)payout ratio

翻訳|payout ratio

デジタル大辞泉 「配当性向」の意味・読み・例文・類語

はいとう‐せいこう〔ハイタウセイカウ〕【配当性向】

税引き利益のうち配当金の支払いに向けられる比率

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「配当性向」の意味・わかりやすい解説

配当性向
はいとうせいこう
payout ratio

当期利益金のうち配当金の支払いに向けられた額の比率のことで、社外分配率ともいう。具体的には
  配当金総額÷税引き利益×100(%)
で算出する。配当性向が高いほど内部留保率は低く、配当性向が低ければ内部留保率は高い。このことは、配当性向が利益処分政策ないし配当政策に重要な意味をもつことを示している。安定配当政策がとられていると、分子の額は一定となるが分母変動するから、配当性向は分母の利益額と逆比例的に変化する。したがって、安定配当政策をとれば、配当性向は変動を避けられない。両者を期間を越えて調整するために配当平均積立金が使用される。

[森本三男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「配当性向」の意味・わかりやすい解説

配当性向
はいとうせいこう
dividend propensity

税引後利益のうち配当金に支払われる割合のことで,配当金総額を税引後利益額で除して求められる。配当性向の大小企業の配当政策,内部留保政策によるが,配当性向が低いことは税引後利益の割に配当額が少いことを示し,反対にその分だけ社内留保が多いことを表わしている。企業は株価の急激な変動を抑えるため,配当の安定化すなわち安定配当政策をとる場合がある。

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知恵蔵 「配当性向」の解説

配当性向

配当利回り」のページをご覧ください。

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株式公開用語辞典 「配当性向」の解説

配当性向

当期利益(当期純利益)のうち配当金としてどのくらい支払われているかを百分率で表したもの。税引前当期利益(税引前当期純利益)がベースになることもある。また、配当支払率とも呼ばれる。 配当性向が低いことは、利益処分に余裕があることを示し、内部留保率が高いことを意味する。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「配当性向」の解説

配当性向

配当金の支払いの妥当性を評価する指標の1つ。当期純利益(EPS)のうちの配当金支払額を百分率で表したもの。この数値が低いほど利益処分に余裕があり、企業の安定性は高いと言える。

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世界大百科事典(旧版)内の配当性向の言及

【株価】より

…利益は,配当のほかに,株主にとってもらえもしない未分配利潤を含んでいる。この考え方は,未分配利潤が多ければ配当性向が低くなり,将来の増配に対する期待が強くなって,それだけ株価が高くなる可能性があることを意味している。株価収益率は,で算出される。…

※「配当性向」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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