酒坊(読み)シュボウ(その他表記)jiu-fang; chiu-fang

デジタル大辞泉 「酒坊」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐ぼう〔‐バウ〕【酒坊/酒房】

酒を売る店。また、酒を飲ませる店。さかや。「裏通りの―」

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精選版 日本国語大辞典 「酒坊」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐ぼう‥バウ【酒坊・酒房】

  1. 〘 名詞 〙 酒を売る店。酒屋酒店酒肆(しゅし)
    1. [初出の実例]「屋根は藁葺だし、酒房と母屋とがあり、母屋には庁(ゆか)の間があった」(出典:権といふ男(1933)〈張赫宙〉)
    2. [その他の文献]〔張昱‐塞上謡〕

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普及版 字通 「酒坊」の読み・字形・画数・意味

【酒坊】しゆぼう(ばう)

官営の酒屋。〔隋書食貨志〕是れより先、末のに依り、官に酒坊を置きて利を收む。~是(ここ)に至りて酒坊を罷(や)め、鹽池・鹽井をじて、百姓と之れを共にす。~大いにぶ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「酒坊」の意味・わかりやすい解説

酒坊
しゅぼう
jiu-fang; chiu-fang

中国において酒を販売する役所をいう。転じて酒店を意味することもある。『隋書食貨志』に開皇3 (583) 年,「官,酒坊を置きて利を収む」とみえるのが最初。宋代には,酒場,酒務あるいは坊場,場務,坊務などの名でも現れる。酒坊使をおいて官が直接経営するが,民間に請負わせることもあった。「買撲坊場」などとみえるのがそれで,この場合は,一定の納付金のほかは請負人の収入となった。

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