酒手(読み)サカテ

デジタル大辞泉 「酒手」の意味・読み・例文・類語

さか‐て【酒手】

酒を買う金。さかだい。
人夫車夫などに対して、決められた賃金ほかに与える金銭。心づけ。「酒手をはずむ」
[類語]酒代飲み代

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「酒手」の意味・読み・例文・類語

さか‐て【酒手・酒直・酒代】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さかで」とも )
  2. 酒の代金。酒を買う代金。酒屋へ支払う金銭。さかだい。さかしろ。
    1. [初出の実例]「土毛。酒直(さかて)。種蒔。営料」(出典新猿楽記(1061‐65頃))
  3. 人夫や車夫、雇人などに、きめられた賃金とは別に酒の代金という名目で余分に与える金銭。心づけ。チップ。さかだい。さかしろ。
    1. [初出の実例]「のぞみほどのはした銀なければ、〈略〉終(つい)に酒手(サカテ)と云かねて」(出典:浮世草子世間胸算用(1692)四)

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