酒石酸エルゴタミン(読み)しゅせきさんえるごたみん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「酒石酸エルゴタミン」の意味・わかりやすい解説

酒石酸エルゴタミン
しゅせきさんえるごたみん

平滑筋収縮剤。麦角(ばっかく)から抽出されたアルカロイドで、子宮血管の平滑筋を興奮させる。自律神経のα(アルファ)受容体を遮断して抗アドレナリン作用を示す。頭部血管に対して収縮効果が大きく、片頭痛の治療薬として用いられ、子宮収縮目的では使用されなくなった。

[幸保文治]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「酒石酸エルゴタミン」の意味・わかりやすい解説

酒石酸エルゴタミン
しゅせきさんエルゴタミン
ergotamin tartras

麦角アルカロイドの有効成分の一つ。交感神経抑制作用を有する子宮収縮剤である。産後子宮弛緩出血,子宮収縮不全などに用いる。しかし,分娩開始期に陣痛促進剤として使用するのは危険である。片頭痛に対しても用いられる。心臓拍動数や外頸動脈の分枝の拍動振幅を減じ,心血管を収縮させて効果を現すものと考えられている。適量では比較的安全であるが,頻回あるいは大量の使用では悪心,嘔吐口渇流涎,胸部圧迫感など,麦角中毒と似た障害を起す。

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