化学辞典 第2版 「酸化白金」の解説
酸化白金
サンカハッキン
platinum oxide
【Ⅰ】酸化白金(Ⅱ):PtO(211.08).一酸化白金ともいう.灰黒色の粉末.密度14.9 g cm-3.560 ℃ より分解をはじめる.亜硫酸,王水に溶ける.[CAS 12035-82-4]【Ⅱ】酸化白金(Ⅳ)二白金(Ⅱ):Pt3O4(649.24).四酸化三白金ともいう.黒色の結晶で,王水にも溶けない.ギ酸と反応して白金黒をつくる.【Ⅲ】酸化白金(Ⅳ):PtO2(227.08).二酸化白金ともいう.黒色の粉末.500 ℃ 以上で白金と酸素に分解する.有機化合物の水素化触媒(アダムス触媒),光記録(光ディスク),燃料電池の電極などに用いられる.[CAS 1314-15-4]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報