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野面(読み)ノヅラ

デジタル大辞泉の解説

の‐づら【野面】

野のおもて。野原。「野面を渡る風」
山から切り出したままで加工してない石の表面。また、その石。
恥を知らない、あつかましい顔。鉄面皮(てつめんぴ)。
「此処等から一番―で遣(やっ)つけよう」〈鏡花高野聖

の‐も‐せ【野面】

《野も狭いほどにの意を表す「野も狭(せ)に」の「野も狭」を一語とみなしたところから》野原一。また、野のおもて。のづら。
「よられつる―の草のかげろひて涼しくくもる夕立の空」〈新古今・夏〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

のづら【野面】

野の面おもて。野原。 「 -を吹く風」
切り出したままで加工していない石の肌。また、挽き切ったままの板の表面。
恥を知らない、あつかましい顔。鉄面皮。 「俺が何もしるめえと思つて、-で言はれてみると/人情本・花筐」

のもせ【野面】

〔「野も狭」の誤解から生じた語〕
野のおもて。のづら。野外。 「まだ露下ぬ-に/滝口入道 樗牛」 「 -の虫の霜にかれゆく声を/とはずがたり 4

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の野面の言及

【石垣】より

…城郭の石垣の古いものは,大割りした石をそのまま積み,石の大きさはふぞろいで,すき間が大きく,こう配も緩い。これを野面(のづら)と呼んだ(図1)。しかし,城郭の大規模化とともに,城壁の出隅のように構造および防御上の弱点となる部分から,しだいに精密に加工した石材が用いられはじめ,高く急こう配の石垣が生まれた。…

※「野面」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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