20世紀日本人名事典 「野間省一」の解説
野間 省一
ノマ ショウイチ
昭和期の出版人 講談社名誉会長;日本書籍出版協会会長。
- 生年
- 明治44(1911)年4月9日
- 没年
- 昭和59(1984)年8月10日
- 出生地
- 静岡県
- 旧姓(旧名)
- 高木
- 学歴〔年〕
- 東京帝大法学部法律学科〔昭和9年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- ユネスコ国際図書賞(第1回)〔昭和50年〕,勲一等瑞宝章〔昭和58年〕
- 経歴
- 大学を出て満鉄に入ったが、野間清治講談社初代社長の養嗣子となって昭和16年講談社に入社。20年敗戦直後に4代目社長に就任。21年“戦犯出版社問題”で自ら社長を辞任したが、24年復帰、以来32年間も社長を務め、その後左半身が不自由となったため名誉会長に退きはしたが、総合出版社としての体質を次第に築きあげ、講談社の再興に尽力した。雑誌「群像」「若い女性」を創刊、「日刊ゲンダイ」を軌道に乗せ、また講談社インタナショナルを創立して国際化に努める一方、野間文芸賞や吉川英治文学賞、同文化賞を設けるなど、出版文化の普及向上にも力を注いだ。また日本書籍出版協会、出版文化国際交流会、日本出版学会の各会長を務めるなど、日本の出版界のリーダー的存在だった。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報