金モール(読み)キンモール

デジタル大辞泉 「金モール」の意味・読み・例文・類語

きん‐モール【金モール】

金糸をより合わせたひも。また、金めっきを施した細い金属線。装飾用。「金モール肩章
横糸に金糸、縦糸絹糸を用いた織物

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「金モール」の意味・読み・例文・類語

きん‐モール【金モール】

  1. 〘 名詞 〙 ( モールは[オランダ語] mogol )
  2. (たていと)に絹糸、緯(よこいと)に金糸を用いて織った織物。金モール織。
    1. [初出の実例]「さあ二兵衛さんとゆへば、それ金(キン)もをるの昼夜織、よしか」(出典咄本・軽口豊年遊(1754)五)
  3. 金めっきを施した、金属の細線。また、金糸で作った組ひも。文・武官礼服、肩章、徽章などの装飾用。
    1. [初出の実例]「金モールの抹額を付けた黒帽を眉深にかぶってゐた」(出典:あひゞき(1888)〈二葉亭四迷訳〉)
  4. ( をかけていたところから ) 参謀将校。
    1. [初出の実例]「来賓は陸軍将校もとより多数にて、金モールの寄合なれば」(出典:東京日日新聞‐明治二〇年(1887)一月二九日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android