金剛謹之輔(読み)こんごう きんのすけ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「金剛謹之輔」の解説

金剛謹之輔 こんごう-きんのすけ

1854-1923 幕末-大正時代の能楽師シテ方。
嘉永(かえい)7年8月15日生まれ。金剛流金剛禎之助長男。父の死後,その養父,京都の野村三次郎にまなぶ。明治12年上京し,宗家の21代金剛唯一(ゆいいち)に入門。関西の名手として知られ,面や装束収集・研究にも力をそそいだ。大正12年8月2日死去。70歳。大坂出身。本姓小出本名は直喜。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の金剛謹之輔の言及

【金剛流】より

…能のシテ方の流派名。坂戸郷と呼ばれた奈良県生駒郡平群(へぐり)町付近を本拠地として法隆寺に奉仕した坂戸座(鎌倉時代から記録所見)が源流らしく,室町初期には春日興福寺に勤仕する大和猿楽四座の一つとなった。1721年(享保6)に幕府へ提出した書上(かきあげ)および家元の系図では,足利義満時代の坂戸孫太郎氏勝(1280‐1348)を流祖とし,金剛三郎正明(1449‐1529)から金剛姓とするが,確実なことはわからない。…

※「金剛謹之輔」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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