金紗(読み)キンシャ

デジタル大辞泉 「金紗」の意味・読み・例文・類語

きん‐しゃ【金×紗/錦×紗】

紗の地に金糸などを織り込んで模様を表した絹織物
金紗縮緬ちりめん」の略。
金紗御召おめし」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「金紗」の意味・読み・例文・類語

きん‐しゃ【金紗・錦紗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 金糸を織りこみ、または金糸で模様を織り出した薄くて軽い織物。
    1. [初出の実例]「女房達を、〈略〉金紗(キンシャ)の羅(うすもの)の中にこそ置かれける」(出典太平記(14C後)二一)
  3. きんし(金糸)
    1. [初出の実例]「よさこひと、いふ字をきんしゃで、縫はせ」(出典:浄瑠璃・心中重井筒(1707)上)
  4. きんしゃおめし(金紗御召)」の略。
  5. きんしゃちりめん(金紗縮緬)」の略。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金紗」の意味・わかりやすい解説

金紗
きんしゃ

を地組織に使った金襴繊維は絹。経,緯に練り絹糸,緯糸に金糸や色糸などの紋様糸を使い,2本の経糸が緯糸1本ごとにもじり目をつくるパイル織搦織 (からみおり) を地に,金切箔や金糸などで紋様を織り出したもの。用途は夏用袈裟 (けさ) 地。

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