金骨(読み)キンコツ

デジタル大辞泉 「金骨」の意味・読み・例文・類語

きん‐こつ【金骨】

世俗を超越した風格仙骨
「先聖必ずしも―に非ず」〈正法眼蔵随聞記・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「金骨」の意味・読み・例文・類語

きん‐こつ【金骨】

〘名〙
凡俗を脱した風骨。非凡で尊い姿。仙骨。こんこつ
江談抄(1111頃)五「以李白謫仙人之由見文集。〈略〉又実以金骨之類歟」
太平記(14C後)三七「金骨返(かへっ)て本の肉身と成りしかば、仙人忽(たちまち)に病衰して、軈(やが)て空しく成りにけり」 〔白居易‐夢仙詩〕

こん‐こつ【金骨】

〘名〙
① 世俗を脱した高尚な風格。きんこつ
※幸若・いるか(室町末‐近世初)「かたちはやつれはてたれど、ただ人ならずおぼえたり。こむこつのさうのあり、こむこつのさうとは大臣のさうの事なり」
仏語。仏の骨。仏舎利(ぶっしゃり)。〔釈門正統‐四・興衰志〕

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