凡俗(読み)ボンゾク

デジタル大辞泉 「凡俗」の意味・読み・例文・類語

ぼん‐ぞく【凡俗】

[名・形動]
ありふれていてとりえのないこと。また、その人や、そのさま。「凡俗な(の)考えに流れる」
煩悩ぼんのうにとらわれていること。また、その人。凡夫。「凡俗の迷い」
[類語](1平凡ありきたりありふれる普通一般一般的尋常通常平常通例標準標準的平均的つねただ当たり前常並み世間並み十人並み月並み凡庸日常茶飯事日常茶飯平平凡凡常套決まりお定まり平板類型的紋切り型芸がないノーマルレギュラースタンダード世俗的通俗通俗的大衆的ポピュラー俗っぽい感傷的涙もろいセンチメンタル浪花節的/(2俗人俗物俗輩馬の骨有象無象みいはあ

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精選版 日本国語大辞典 「凡俗」の意味・読み・例文・類語

ぼん‐ぞく【凡俗】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. ありふれていてとりえのないこと。品格の卑しいこと。また、そのような人やさま。
    1. [初出の実例]「余に恐れ無く凡(ボン)俗の器物に成されぬる事」(出典太平記(14C後)三〇)
    2. [その他の文献]〔孔叢子‐答問〕
  3. 煩悩に束縛されていること。仏の道を悟らないこと。また、そのような人やさま。凡夫。
    1. [初出の実例]「ときの人いはく、凡俗の及ぶ所の儀にあらずと」(出典:正法眼蔵(1231‐53)谿声山色)

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普及版 字通 「凡俗」の読み・字形・画数・意味

【凡俗】ぼんぞく

凡庸。

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