鉄心(読み)テッシン

精選版 日本国語大辞典 「鉄心」の意味・読み・例文・類語

てっ‐しん【鉄心】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鉄のように堅固な精神。鉄石心。鉄心石腸。鉄腸
    1. [初出の実例]「梅は竹と歳寒を約して、雪裡に開くる物なるが、近来は梅も鉄心を変すると、見へたことには」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)
    2. [その他の文献]〔殷堯藩‐友人山中梅花詩〕
  3. 物のしんに鉄を入れたもの。また、そのしん。
  4. 変圧器や電動機などの電磁誘導原理を応用する電気機器で、磁気回路をつくるためにコイルの中に入れる鉄片。〔電気工学ポケットブック(1928)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「鉄心」の読み・字形・画数・意味

【鉄心】てつしん

強固な意志。宋・軾〔李公択に与ふる書、十一〕僕、本(もと)鐵心石腸を以てを待つ。何ぞ乃ち爾(しか)るや。吾が儕(せい)、老い且つ窮すと雖も、理心肝を貫き、忠義骨髓(こつずい)を塡(うづ)む。直(た)だ須(すべか)らく死生の際に談笑すべし。

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