銀閣寺(読み)ギンカクジ

デジタル大辞泉 「銀閣寺」の意味・読み・例文・類語

ぎんかく‐じ【銀閣寺】

京都市左京区にある慈照寺通称足利義政の山荘東山殿ひがしやまどのを、義政の死後遺言により禅寺としたもの。初期の書院造り遺構として貴重な東求堂とうぐどうと、2層の観音殿(いずれも国宝)、それに白砂を盛り上げた庭園が残る。観音殿は、銀箔を押す計画があったところから、銀閣とよばれる。平成6年(1994)「古都京都の文化財」の一つとして世界遺産(文化遺産)に登録された。

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関連語 東求堂

精選版 日本国語大辞典 「銀閣寺」の意味・読み・例文・類語

ぎんかく‐じ【銀閣寺】

  1. 京都市左京区銀閣寺町にある慈照寺の通称。銀閣といわれる観音殿は、金閣にならう二層宝形造りで、足利義政が延徳元年(一四八九)に造営した。銀閣。

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デジタル大辞泉プラス 「銀閣寺」の解説

銀閣寺

京都府京都市左京区にある臨済宗相国寺派の寺院、東山慈照寺の通称。15世紀末、足利義政の山荘東山殿を、遺言により禅寺としたもの。寺の名は義政の法号・慈照院にちなみ、通称は観音殿(国宝)の呼び名・銀閣に由来。銀閣は鹿苑(ろくおん)寺の金閣にならい、銀箔をおす計画があったが実現しなかった。庭園は国の特別史跡特別名勝に指定。「古都京都の文化財」の一部としてユネスコの世界文化遺産に登録。

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改訂新版 世界大百科事典 「銀閣寺」の意味・わかりやすい解説

銀閣寺 (ぎんかくじ)

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世界大百科事典(旧版)内の銀閣寺の言及

【慈照寺】より

…京都市左京区にある臨済宗相国寺派の寺。通称銀閣寺,正式には東山慈照禅寺。1490年(延徳2),足利義政の菩提を弔うため,如意嶽のふもとに義政が営んだ東山殿(ひがしやまどの)(東山山荘)を禅寺に改めて開創された。…

※「銀閣寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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