精選版 日本国語大辞典 「銑銭」の意味・読み・例文・類語 ずく‐せんづく‥【銑銭】 〘 名詞 〙 江戸時代通用の寛永通宝一文銭の鉄銭のこと。この鉄銭は元文四年(一七三九)から、江戸(亀戸・小梅・小名木川・柳島・十万坪などの各地)、摂津加島、仙台領石巻、佐渡相川、紀伊中島、肥前長崎、甲斐飯田、常陸太田など全国各地の銭座で鋳造された。ずく。ずくぜに。なべせん。[初出の実例]「右之通相心得、銅銭成共、つく銭成共、請負可申出候」(出典:正宝事録‐二五四五・元文四年(1739)一二月六日)[その他の文献]〔地方凡例録(1794)〕 ずく‐ぜにづく‥【銑銭】 〘 名詞 〙 =ずくせん(銑銭)[初出の実例]「一度にわらひ出す声、百銭のつくせにも一度に落せしごとく也」(出典:洒落本・文選臥坐(1790)北廓の奇説) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例